整理収納コンサルタント、森山尚美です。
本が増えてきたので、整理をしました。
私は、本が好き。
収納とか、インテリアとかの本は特に好き。
だからどうしても増えます。
でも、だいぶ古い本や、もう十分読んだかなという本は、手放す対象です。
だけど本って、手放す前に、ブックオフに持っていく前に、
もう一度だけ読みたくなりませんか?
どんなことが書いてあったか、確認してから手放そう、って。
なので今、集中的に片づけや収納の本を見返しています。
そうすると、自分も刺激を受けて、整理したり、片づけたくなる。
キッチンの、食器棚の整理収納についてのアイデアを見ると、
自分も食器棚の前に立って、食器を手にとって、「もうこれいらないかも…」と考える。
靴箱の収納のアイデアを見ると、
いそいそと靴箱に行って、「確かに…必要なのはこれだけ」と確認する。
そうやって本を読むことで、刺激を受け、家の中を見直し、
片づけが進むことはよいことです。
だけど実は、本に書いてあるアイデアって、あまり重要じゃない。
アイデアを見てなるほど~、って思うけど、自分の家にぴったりとフィットすることってほとんどないのです。
刺激を受けて、棚の前に行って、モノと向き合うと、
自分がどれが必要なのか、何が大切なのか、何をやりたいのか、どう暮らしたいのか考える。
しまうべきモノは、本の著者さんと同じになることはないのです。
だから、同じように収納し、片づけることは決してできない。
「どのようにしまうか、どのように片づけるか」が大事なのではありません。
「どのように暮らすか」が大事。
忙しくても、料理が大好きで、いろいろ作りたいという人は、キッチン周りの道具が充実しているかもしれませんが、忙しいからこそ、料理は時短、なるべく手をかけたくないという人は持つべきモノがそもそも違う。
小さい子どもがいて、ファッションには気を使えない、動きやすいのがいちばんという人もいれば、小さい子がいるけど、ファッションにこだわることが唯一の楽しみ、だったら、クローゼットの中身は全然違ってくるでしょう。
片づけにおいて、しまい方や、収納のしかたなんて、ハッキリ言って私は、どうでもいいことだし、たいしたことじゃないと思っています。
それよりも、自分が何を大事にして暮らしたいのか、たくさんのやりたいことがある中で、絶対に譲れないことはなんなのか、そこをしっかり見極めるほうが大事だと思います。
「どのように暮らすか」なのです。
そこがはっきりしている人は、しまい方や収納で悩むことはありません。
せいぜい立てるか並べるか、カゴかボックスか、そんな程度の違いです。
あなたは、ご自分がどう暮らしたいのか、ハッキリわかっていますか?
やりたいことはこれだ、と、迷いなく言えますか?
キレイに片づけることが目的、ではなく、
より貴女らしい暮らしを送るためのツールのひとつが、片づけ、なのです。
片づけを通して、どんな暮らしをしたいか、どう過ごしていきたいか、どう生きていきたいか、
そんなことを考えるお手伝いができれば幸せです。