シンプルライフスタイリスト、整理収納アドバイザー 森山尚美です。
3月は卒業、そして進級の季節。
子どもの成長って、本当に早いですよね。
ついこの前、○年生になったと思ったのに・・・
子どもの成長はとても喜ばしいけれど、
それと一緒に、思い出もどんどん増えていきます。
この記事では、思い出との付き合い方や収納・保管の方法について、ご提案してまいります。
Contents
思い出を持つことの意味
子どもの卒園式や卒業式は、成長を実感して、とても感慨深いものですよね。
卒業は、素敵な思い出だけでなく、今までの作品やプリント類、書類や写真なども一緒に持ち帰ってきます。
わが家の息子は、昨年の3月に中学校を卒業しました。
昨年は、新型コロナウイルスの影響で、3月はずっと休校。
でも卒業式だけはなんとかできて、親としてもホッとし、本当に嬉しく思いました。
息子は、卒業証書とともに、グリーンのバッグを持ち帰ってきました。

中には、入学してから今までの間書いてきた、作文や感想文など、たくさんの文章。
学習をまとめたものや、先生からのメッセージなどもあり、
どれも息子の成長を実感させてくれる、心温まる素敵なプレゼントでした。
お子さんがいるご家庭では 卒業だけでなく、
進級のタイミングでも たくさんの思い出や作品を持ち帰ってきますよね。
ただしまい込んでおく思い出には、なんの意味もない
卒業のときに持って帰ってきた思い出は
じっくり読み返すと、息子の変化が映画を見ているようにクリアに思い出され、
改めてここまで成長してくれたことに感謝の思いが溢れました。
私はひとりで思いに浸りましたが、お子さんと一緒に思い出を語り合うのも、よいですね。
そう、思い出というのは、見返してはじめて、存在する意味を持ちます。
見返すことで、子どもの成長を改めて実感し、喜び、感謝できるのですよね。
逆に言うと、 ただ持っているだけ、しまい込んでいるだけの思い出には、なんの意味もないのです。
思い出の仕分け
では、子どもの思い出を、どのように仕分けし、保管するか、 具体的な方法をご提案していきますね。
全部とっておくのは無理
大前提として、子どもが持って帰ってきた思い出や作品を、
「全部とっておく」のは無理があります。
よっぽど収納スペースに余裕があれば話は別ですが、
思い出や作品を全部とって置かれたって、 将来、あなたのお子さんは、きっと困るはず。
「こんな大量に、同じような絵が何枚もあっても仕方ないだろ・・・」
きっとそう言うでしょう。
子どもと一緒に見直し、取捨選択
もらってきて、ひと通り見返したら、 子どもと一緒に、取捨選択しましょう。
思い出にも、重みのある大事な思い出と、そうでない思い出があるはず。
(感想文なら、子どもの思いが伝わる文と、ただ「楽しかった」だけの文とかですね。)
将来、改めて引っ張り出してきて見る時に、大したことのない思い出は、邪魔になります。
ですから、ちょっと心を鬼にして、
そんなに重みのない思い出には、今ここでありがとう、と言ってさよならです。
そのほうが先々のためですし、大事な思い出を引き立てることにもなるのです。
写真に撮っておけば、スムーズに手放せる
とはいえ、思い出を捨てるのは、けっこう辛いし、心苦しいもの。
そういうときには、作品を写真にとって、 デジタルデータとして保存しましょう。
特に、立体の作品などは、写真にするとコンパクトになり、助かりますね。
写真を取るときには、お子さんに作品を持ってもらって、一緒に撮りましょう。
将来、コレを作った時は、こんなに小さかったんだね、と より良い思い出になること、請け合いです。
子どもの思い出と、親の思い出は分ける
思い出の仕分けをしていると、 子どもがとっておきたいモノと、
親がとっておきたいモノが、違うということもよくあります。
お母さんへの手紙とか、子どもにとってはどうでもよかったりするけど、
親にとっては宝物ですよね。
ですから、残す思い出は、 「誰のものなのか」を明らかにしましょう。
後述する思い出ボックスも、 子ども用、親用と分けて用意することをおすすめします。
思い出の保管、収納
取捨選択して、本当にとっておきたい思い出だけを残したら つぎは収納して、保管しましょう。
子ども一人につき、一箱だけ
まず、お子さんが複数いる場合は、その子専用のボックスを用意しましょう。
そして、親用の思い出もとっておきたい!というかたは、
「お母さん用思い出ボックス」も必要ですね。
また、ボックスは、「一人につき、一箱まで」をおすすめします。
思い出が増えて、入り切らなくなったからといって、 ボックスを増やしていってしまうと、
思い出自体の量がどんどん増えてしまいます!
厳選した思い出を、一人一箱まで。 そう決めれば、増えすぎてのちのち困ることもありません。
わかりやすく、保管する
作品を作った時は、もちろん、何を書いたとか作ったとか、わかるものですが
しばらく経って見ると、忘れてしまい「これなんだっけ?」となりかねません。
思い出は、ボックスにしまう前に、 裏に「20〇〇年 ○月」「〇〇に行ったとき」「〇〇ちゃんと」など
カンタンなコメントを残しておくと、将来見返したときに鮮やかに思い出すことができます。
私はバンカーズボックスを使っています
わが家では、フェローズのバンカーズボックスを使っています。
ひとり一箱用意して、名前をラベリング。
このボックスは、かなりの容量があるのに、軽くて扱いやすく、しかも丈夫。
シンプルでスッキリした見た目も、気に入っています。
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バンカーズボックスに限らず、思い出ボックスを選ぶ時は
- 大きすぎない(たくさん入ると重くなって、扱いが大変)
- 小さすぎない(子どもが成長するまでにはかなりの思い出がたまります)
- カンタンにモノをしまえる(ロック式とかだと、しまうのが面倒で、上に積み重ねがち)
このようなボックスをおすすめします。
思い出との付き合い方
あまり奥にしまい込まない
子どもが小学生くらいまでだと、学期の節目ごとに思い出を持ち帰ってきたりします。
つまり、年に3回は思い出ボックスと向き合うわけです。
押入れの天袋の奥の方、といった、すごく取り出しにくい場所にボックスをしまってしまうと、
思い出をしまいたい、整理したいというときに、けっこう不便。
とりあえずの紙袋の状態で突っ込んでしまい、忘れてしまうことになりかねません。
すごく使いやすい場所にしまう必要はありませんが、
あまり苦労せずに取り出せる場所にしまっておくことをおすすめします。
節目で見直す
思い出ボックスに作品や作文、絵などをしまっていくと だんだん増えていって、
蓋が閉まらなくなる時が来ます。
そうなったら、思い出ボックスの中身の見直し時。
子どもと一緒に、中身を出して、改めて見直してみましょう。
数年前にボックスにしまった時は、ぜひとっておきたい大事な思い出だったかもしれない作品も
今見直すと、もういらないかな、と思うものがかなり出てくるはずです。
そのような、もういいかな、というものは取り除いていきましょう。
より素敵な思い出だけが残っていくと、大人になって見返したとき、
どれもがキラキラした、その子だけの宝箱になっていくのです。
3月などの、節目で見直すようにすると 子どもがこの1年の成長を振り返るきっかけにもなって、よいですね!
まとめ
思い出は、子どもの成長を喜び、感謝できる素敵なモノ。
だけど、しまい込んでおくだけでは、なんの意味もありません。
本当にキラキラした思い出をきちんと取捨選択して、
わかりやすく、扱いやすく収納して、 時々は見直してアップデートしていくことが、大切です。
数十年後、大きくなったわが子に
「こんなふうに、思い出を大事に、わかりやすく、程よいボリュームでとっておいてくれてありがたいな。」
そう言ってもらえるように、がんばりましょうね!