シンプルライフスタイリスト、整理収納コンサルタント 森山尚美です。
私は、親・子の片づけマスターインストラクターという資格を持っています。
そういう話をすると、よく聞かれるのが、「子どもに自分のことを自分でできるようになってほしいんですけど、どうしたらいいですか?」というご質問。
ママはわが子に、自立してほしいと願いますよね。私もそうですから、よくわかります。
そう願うあまり、子ども自身のこと、つまり、学校の準備や帰ったあとの片づけ、着替えの用意や食事のお皿下げなど、なんでも子どもに自分でさせなきゃ、やらせなきゃと、ママは頑張ってしまいます。
何回も何回も言ったり、大声出してみたり、怒ったりして、ママはエネルギーを消耗します・・・
言ったあとは、ぐったりですよね・・・自分でやるより、子どもにさせる方が、何倍もエネルギー消耗。
そこで私は、子どもには、「用意」より「始末」をまずできるようになってもらうことをご提案したいのです。
何でもかんでも、宿題から学校の用意から、ランドセルの片づけ、おもちゃの片づけ、お風呂の支度から寝る準備まで、全部子どもが自分でやるのって、結構大変じゃないかと思うのです。(そしてそれをやらせるママも。)
でも、自分でやった行動の始末、それだけならまずはとっかかりやすいのでは?
たとえば、朝起きて着替えたら、脱いだパジャマを洗濯かごに入れる、とか。
ごはんを食べたら、自分の使ったお皿をキッチンに運ぶ、とか。
学校から帰ったら、ランドセルを決まった場所に戻す、とか。
おやつを食べたら、ごみは捨ててコップは洗う、とか。
寝る前には遊んでたおもちゃをしまう、とか。
自分でやったことに自分で片を付ける、決着をつけるって、とても大事なことだと思うんです。
自分のすることに責任を持つ、という感じでしょうか。
お下品な言い方すると、自分のおケツは自分で拭く、ということです。
まず自分のしたことの始末をできるようになる。
用意とか準備ができるようになるのは、それからでもよいのでは?と思うのです。
ママだって、ひとが食べたり、脱いだり、使ったり、汚したり、そういうことの後始末はイラッとします。尻ぬぐいは、イヤですよね。
だけどそれが済んでいたら、ごはんの用意も、洗濯も、掃除機かけも、そんなにイラッとはしないでやれるのではないでしょうか?
わが家の場合、部屋を美しく整えることも、ピカピカに毎日掃除することも、もはや私の趣味です。私は好きでやっているんです。家族のためというより、自分のため。だから喜んでやれますが・・・
でも食べたもの脱いだもの、学校から帰ったあとの片づけや、食事の皿を下げることなどの始末は、必ず自分でさせます。そこは私の趣味の範疇ではないし、子どもにそこはまずは身につけてほしいから。
もちろん年齢が上がってきたら、準備も含めて全部自分でやらせるようにしたいものですが、小さいお子さんでママが無理するくらいなら、まずは用意・準備は置いておいて、「始末」から子ども自身にやってみてもらうようにするのも一案かと。
子どもに片づけできるようになってほしい・・・!でも、無理してがんばるのは何かちがう・・・
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