シンプルライフスタイリスト、整理収納コンサルタント 森山尚美です。
先日、親・子の片づけインストラクター2級認定講座を開催しました。
この講座、もちろんテキストに沿って大事なことをお伝えするのですが、ちょっとした脱線から、「うちはこう~」「私はこう~」という話に発展したり、そうそうこの前現場でこんなことがあったよ~、みたいに、片づけに限らずいろんな話ができるのが醍醐味だと、私は思っています。
そんな感じで、この前話題になったのが、「選ぶ力」についてです。
人生を生きていくうえで、「選ぶ力」つまり「選択力」って、すごく大事だと思うんですよね。
日々の暮らしって、選択の連続じゃないですか。今日は何を食べるか、何を着るか、何を買うか。
ちょっと大きいことだと、夏休みはどこに旅行に行くか、車を買い替えるのか買い替えないのか、子どものおけいこは何をさせるか。
もっと大きいことだと、仕事をするかしないか、家を買うか買わないか、離婚するかしないのか、など。
何するにも、選択が必要で、自分で考えて決めていかないとならないわけです。
そこで自分の考えや意思をしっかりと持ち、自分で判断し、自分で決めていけるように子どもを育てていきたいね、という話になりました。
子どもにはしっかり選ぶ力を育んでいきたいけど、ママ、あなた自身は大丈夫?
そんな風に思うこともあります。
最近、選ぶ力が十分でないと感じるママさんに会うことが多いのです。
お片づけをしていても、自分には何が必要で何がいらないか、わからない。
以前やっていた趣味のモノ、今後も自分がやりたいのかもうやらないのか、わからない。
たくさんある洋服、本当に着たい服やなりたいスタイルがなんなのか、わからない。
子どもの習い事は、子どもが本当にやりたいのか、みんながやっているからなのか、よくわからない。
子育てのポリシーについて、祖父母や夫の意向なのか、母である自分の考えなのか、よくわからない。
私が仕事をするのも、自分のためなのか、夫や子どものためなのか、よくわからない。
そんな風に、選べない、選びきれない、選択に自信がない、という女性が多いと感じています。
偉そうに意見を述べていますが・・・
実は私自身が、「選ぶ力」が大きく欠けた人間だったのです。
子どものころは、母がすべてでした。
おとなしく、警戒心が強く、いつも母の後ろに隠れていました。
自分に自信がなく、母が決めてくれれば安心。完全に、母にお任せ、頼り切っていました。
高校、大学、社会人と成長するにつれ、反抗心もあって母からは離れていきますが、この時代に何が気になるかというと、周囲からの視線。
周りからどう思われるか、というのがいちばんの判断基準であり、選択基準でした。
つまりそこには、自分の考えやどうしたいかという意向は、まったく関係なかったのです。
結婚して、主婦となり、出産して母となって、自分と向き合う時間が増えました。
はじめて、私自身はどうしたいのか?を考えたのです。
そんなとき、片づけや整理収納に出会いました。
もう衝撃!
もともと片づけは好きでしたが、整理とは、私には縁のなかった「選択」が何より大事なのです。
自分のまわりのモノと向き合って、何が自分に必要か選ぶこと。
自分が何が好きなのか、ちゃんと知ってモノを選ぶこと。
自分がどうしたいのか、何をやりたいのか、判断して選択すること。
毎日の暮らしを作っていくうえで、「選ぶ力」がどれだけ大切か、知りました。
自分の選択によって、自分の人生は変わってくるのです。
親が決めたことではなく、夫がこういうからと決めたことではなく、私が選んで決めること。
それをできる喜びと大切さを、私は伝えていきたいと思うのです。
親・子の片づけインストラクター2級認定講座に参加してくださった柳澤亜希子さんが、ブログにてご紹介くださいました。こちらからご覧ください!